緊急事態宣言中に高熱が出た話。
いつか書きたいなぁと思っていたけど、
かなりセンシティブな話であり
そろそろ時効かなぁ…という頃合いなので書きます。
具体的な時期は伏せるが、
2020年春〜夏頃の緊急事態宣言中に高熱が出た。
ある日の午後、喫茶店で勉強をしており、
その日は何故か妙に疲れていた。
よく会う友達に居酒屋に呼ばれて、酒を愛する私は普段なら飛んで行く。
しかし、その日は体のだるさで喫茶店からの移動を渋ったことを覚えている。
結局行ったのだが、体の疲れがあり1時間そこらで店を出て帰宅した。
念のために検温、
そして37.4度。
平熱は高くないので、37.4は明らかに「発熱」であった。
時期も時期なので、真っ先に疑ったのは「あの」感染症だ。
家中の匂いがしそうなものを嗅ぐ。
冷蔵庫の中のものを食べてみる。
問題ない。
嗅覚や味覚は平常運転だ。
何より、周りに某感染症を発症した知人は1人もいなかった。
今思えばかなり甘い考えであり、世間から叩かれてもおかしくない。
寝たら治るだろう。
そう思って、数時間横になった。
数時間で目が覚めた。体調がおかしい。頭痛、大量の発汗。体の節々が痛い。いや、全身が痛い。
体温は38.1度。
わたしはこの症状に心当たりがあった。
「これ、インフルエンザA型やわ。」
ニュースで報道されていたコロナの症状は味覚障害や咳等の呼吸器系の症状であり、
高熱と体の節々の痛みは紛れもないインフルエンザA型の症状であった。
「ほな、コロナとちゃうなぁ。」
そう思った私は、偶然にも1番仲のいい友人Nが今年(2020年)インフルエンザA型に罹患していたことを思い出し、
食べ物や水分を持ってきてもらうことにした。
症状を伝えるとNは、
「それはインフルエンザやわ。」
と言い、部屋に入って溜まった家事などを手伝ってくれた。
もしもの可能性を考えたが、2人の間でこれはインフルエンザであるという結論を出し、別の可能性については考えなかった。
ちなみに後から知ったが、その時期すでに2019-20年のインフルエンザは収束していたそうだ。
私の発熱は3日ほど続いた。
37.5度が4日以上。
コロナウイルス疑いの受診目安はそう言われていた。
その上、インフルエンザだと結論付けていたので3日して熱が下がり復活した私は医療機関を受診することがなかった。
この時期に病院に行って、本当にコロナを移されてしまう方が嫌だった。
インフルエンザの場合、解熱から数日間は感染させる可能性があるということはよく知られた事実であり、理解していたのでしばらくの日々を誰とも会わずに家で過ごしていた。
そんな時、Nからメッセージが来た。
「熱が出た。」
あ〜、やってしまったなぁ。
そう思った。
メッセージにはこう返すしかなかった。
「ほな、インフルエンザとちゃうなぁ。」
友人Nも、
38〜9度の高熱、体の痛み、喉の痛み
といった、私と全く同じ症状を発症した。
結局Nも私と同じように3日で症状は消え、
私が発熱した日に会った別の友人も熱が出ることがなかった。
私もNも医療機関には行かず、
なんの検査もしていない。
そのため、
「体の痛みを伴う、インフルエンザではない感染性のある発熱」
の正体が何であったのかは今もわからない。